今日の生命~及び定期的に高確率でやって来る非日常について~
台風8号が我が家の近くにやって来る半日ほど前
玄関のドアを開けると、半歩左の地面に一匹のセミが裏返っていた
見るからに虫の息で「このまま放っておくよりかは土の上に移しておくべきだろうか」と思いながらしゃがんで観察すると
僅かながらも足をじたばたさせている
ならばと手頃な棒で表返すとゆっくりと歩き始めたので、そのまま出掛けることにする
所用を済ませて帰ってくると、セミは前よりも数十センチほど進んでいたのだが
丁度玄関ドアの真ん前に位置してしまったので「このままだとドアで轢いてしまう」と、ティッシュペーパーと手で少しずつ後ろから追いやって安全な場所まで
「鳴けるだけの体力が残っているならもう少し生きられよう。達者で暮らせよ」という気持ちで帰宅した
台風一過で日差しの照りつけるなか、姿を消したセミを想い
『ほどよい距離と関係性で、他の命と接し関わる事ができた』ような実感をちょっぴりと覚えた
grapherにて作成
では、縁が合ったらまた次回。